KENKOPLUS

【2024年和菓子フェア実録】人通り半減でも売上維持。タイ富裕層を掴んだ“現場の決断力”

タイ市場では近年、「本物の日本文化」への関心が急速に高まっています。
中でも、繊細な美と技を体現する和菓子は、富裕層や高感度層から圧倒的な支持を集めています。

その象徴が、サイアム高島屋で毎年開催される和菓子フェア「THE WAGASHI」。
日本各地から選ばれた職人が現地で実演販売を行い、来場者が“食べる日本文化”を五感で体験できるこの催しは、
単なる物産展ではなく、**「芸術としての和菓子」**を体感できる特別なイベントとして注目を集めています。

“THE WAGASHI”フェアとは?

タイで広がる「本物の日本文化」体験

「THE WAGASHI」とは、日本の伝統菓子である和菓子の美と技を、タイで紹介・販売する文化イベントです。
最大の魅力は、職人が目の前で練り切りを仕上げるなど、“本物の技”を間近で体験できる点にあります。

来場者は次の3つの体験を通して、日本の“美意識”に触れます。

  • 見る:職人技の実演(芸術的な和菓子制作)

  • 買う・味わう:老舗和菓子の限定販売(巖邑堂・しろ平老舗・青柳正家など)

  • 体験する:茶道・金継ぎ・和菓子作りなどの文化ワークショップ

このフェアは、日本の和菓子業界が海外市場を切り開く取り組みであると同時に、
サイアム高島屋にとっても「日本文化=高品質・ラグジュアリー」を象徴させるブランド戦略イベントです。

wagashi fair

KENKOPLUSの挑戦:2022年から続く“現場伴走”

私たちKENKOPLUSは、この「THE WAGASHI」に初回の2022年から3年連続で参加し、
日本のライフスタイルブランドのパートナーとして出展サポートを行ってきました。

3年間にわたる現場経験を通じて、イベントの「集客マグネット」としての和菓子の力、
そしてそれを多角的なブランド展開にどう結びつけるかという実践知を蓄積しています。

本記事では、2024年フェアにおける**“現場のリアル”**を軸に、
私たちが学び、判断し、実行したプロセスを共有します。

第1章:和菓子の「集客マグネット」がもたらした相乗効果

まず私たちが実感したのは、和菓子という「本物」が持つ圧倒的な集客力です。
日本でもトップクラスの職人たちが目の前で技を披露する空間は、安易な“なんちゃって日本イベント”とは一線を画します。

会場には、まさに**「本物の日本」を求める、購買力の高いタイの富裕層・高感度層**が溢れていました。
この強力な集客力のおかげで、私たちがサポートするライフスタイルブランドにも、素晴らしい波及効果が生まれました。

グッドグラスジャパン様(キャラクターグラス)

2年連続で出展をサポートしたことで、タイ市場でのブランド知名度が確実に向上していることを実感しました。
さらに、サイアム高島屋内の常設売り場との連携も強化され、
フェアでの高い注目度がそのまま常設店へのPRにも繋がる、理想的な循環が生まれています。

これは、KENKOPLUSが提唱する**「短期的なイベント効果」と「長期的なブランド育成」**を連動させる戦略の、一つの成功例です。

新規テスト販売ブランド様(シューズ・飴)

wagashi fair shose
wagashi fair

今回はテスト段階であるため詳細は控えますが、
日本の高品質なシューズブランドや伝統的な飴菓子のメーカー様もサポートいたしました。

和菓子の集客力を背景に、これらの新しい商品も多くの注目を集め、
タイ市場での「次の一手」に繋がる、質の高い顧客データを収集できました。

第2章:「2メートルの差」が教えてくれた、現場の本質 〜「売上」ではなく「信頼」を売る〜

ビジネスは、常に計画通りに進むとは限りません。
特に昨年(2023年)クラフトコーナーでトップクラスの売上を記録したヤマト屋様の「RAVIRAVIバッグ」は、
2024年、私たちにとって大きな挑戦の象徴となりました。

(ここに、ヤマト屋様のRAVIRAVIバッグのブース写真を挿入してください)

出展位置が、昨年の「駅直結入口の目の前」という一等地から、わずか2メートル移動しただけ
しかし、この「たった2mの差」が、集客にどれほどの影響を与えるかを、私たちは初日に痛感しました。

人通りが半減するという厳しい状況下で、私たちは即座に戦略を変更。
「多くのお客様に満遍なく見せる」戦術から、**「足を止める力(Stopping Power)」**を最大化する戦略へと舵を切りました。

詳細はノウハウのため明かせませんが、その場で日本と連携し、戦略の核となる商品を緊急手配。
“即断即行”の現場対応が功を奏し、最終的には前年と遜色ない売上を維持できました。

計画通りにいかない『現場』でこそ、KENKOPLUSが大切にしている
**「変化への即応力」と「実行力」**が試された一例です。

結論:『現場』にこそ、成功の鍵がある

タイ市場で成功するために最も重要なのは、豪華なプランや調査データではありません。
刻一刻と変わる現場の状況を肌で感じ、即座に戦略を修正し、実行に移せる**「実践知」**です。

人通りが多く、ターゲット顧客が明確に集まるプラットフォームで、
質の高い「本物」を提供すれば、お客様は価値ある消費をしてくださる。

このシンプルな真実を、最適な形でお客様に届け続けること。
それこそが、21年間タイの小売現場に立ち続けてきたKENKOPLUSの揺るぎない哲学です。